「ゴーヤ」といえば、夏野菜の1つ。
夏に食べる機会が増えるのではないでしょうか。

しかし、ゴーヤは好き嫌いが分かれる食材です。

それは、とても「苦い」から!

「苦い」というイメージが先行してしまって、
食べず嫌いな方も多いのではないでしょうか。

「良薬は口に苦し」という言葉があるように、
昔から苦い食べ物は身体に良いと言われてきました。

「では、ゴーヤは身体に、健康によいのか?」

身体に良いと言われるゴーヤを、
ただ主観で良いと言うだけでなく、客観的な視点で
その栄養、効果や効用を解説していきたいと思います!

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ゴーヤ(ツルレイシ)とは?

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まず、ゴーヤの歴史や生い立ちについて少し触れたいと思います。

ゴーヤは、ウリ科の仲間でツルが伸びてその先で栽培される植物になります。

名称は、一般的にはゴーヤという呼び名ですが、「ツルレイシ」とも呼ばれ、
また九州のほとんどでは「ニガウリ」または「ニガゴーリ」、
一部、鹿児島では「トーグリ」、長崎では「ニガゴイ」「ニガウイ」などとも呼ばれています。

もともと沖縄料理によく使われていたゴーヤですが、
テレビ番組の影響もあり、その知名度は瞬く間に全国規模となり、一般家庭の食卓にも並ぶようになりました。

そのため、有名なゴーヤメニューとしては「ゴーヤチャンプルー」が挙げられます。

この記事では、ゴーヤチャンプルーの美味しく食べるレシピを
最後にご紹介しますので、お楽しみに!

ゴーヤが誇る栄養成分について

早速、ゴーヤの栄養成分を見ていきたいと思います。
ゴーヤの栄養成分で有名なものとして、下記が挙げられます。

モモルデシン
チャランチン
コロソリン酸
ククルビタシン
ビタミンC
食物繊維
カリウム

それぞれの栄養について詳細を見ていきます。

ゴーヤの栄養成分 モモルデシン

モモルデシンとは、ゴーヤの苦み成分の1つで、
主に数種類のサポニンと呼ばれる苦みの正体となる成分や
アミノ酸で構成された栄養成分になります。

モモルデシンの主な効果として、
胃腸を刺激して胃液の分泌を促進する効果があります。
そのため、夏場食欲不振になりがちな胃を刺激し、食欲増進を助ける効果もあります。

ゴーヤの栄養成分 チャランチン

チャランチンもモモルデシンと同様、苦み成分の1つにあたります。

チャランチンの主な効果は、膵臓のβ細胞に働きかけてインスリンの分泌を促進し、
血糖を下げることで糖尿病の予防に効果が期待されます。

摂取すると体内でインスリンと同じ作業が働くため、
「植物インスリン」とも呼ばれています。

ゴーヤの栄養成分 コロソリン酸

コロソリン酸もチャランチン同様、インスリンと同じような作用を働くことから
「植物インスリン」と呼ばれています。

血液中の糖をエネルギー源に替えることができるため、血液中の糖が減り、
血糖値の上昇を抑えたり、コレステロール値を下げる効果があると言われています。

ゴーヤの栄養成分 ククルビタシン

ククルビタシンとはウリ科の植物特有のステロイドの1種。苦み成分の1種でもあります。

ゴーヤだけでなく、きゅうりにも含まれており
主に、抗酸化作用、抗発がん作用や老化防止などの効果が期待される。

ゴーヤの栄養成分 ビタミンC

ゴーヤにはビタミンCも豊富に含んでおり、その他植物と比較すると、
酸っぱいレモンの約2~4倍、トマトの約3~5倍も含んでいると言われています!

ビタミンCは、コラーゲンの生成を助け、メラニン色素の過剰生成を抑えるなど
美肌効果が期待される他、疲労回復も期待されます。

ゴーヤの栄養成分 食物繊維

腸内環境を整える食物繊維は、ゴーヤに多く含まれており、
セロリのなんと約14倍も含まれております!

腸の粘膜を守る効果や善玉菌を増やす効果から整腸作用があり、
また、デトックス効果にも期待があるため、便秘や肥満予防を助けます。

ゴーヤの栄養成分 カリウム

カリウムとは、人間の成長に欠かせないミネラルの1つで、
豊富に含んでいる牛乳の約14倍もの含有量をゴーヤは含んでいます。

カリウムには、過剰な塩分(ナトリウム)を体外に排出する効果があり、
高血圧の抑制、予防に効果が期待されます。

ゴーヤがもたらす効果や効用について

ゴーヤの主な栄養成分について見たところで
次に効果や効用について見ていきたいと思います。

ゴーヤの効果・効用1 疲労回復、夏バテ・夏風邪予防

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ゴーヤの苦み成分の中には、胃腸を刺激して胃液の分泌を助け、
食欲増進を図る効果があるため、食欲不振になりがちな夏バテや
栄養を取りやすくすることで疲労回復を助ける効果が期待されます。

また、抗酸化作用は免疫力を高める効果もあるため、
夏風邪の予防にも効果が期待されます。

ゴーヤの効果・効用2 糖尿病の予防

糖尿病の予防に効果的なインスリンと同じ働きをする
チャランチンやコロソリン酸を多くゴーヤには含んでいます。

これらは、血糖値の上昇を抑え、コレステロール値を抑制する効果が期待され、
結果的に糖尿病の予防に効果が期待されます。

ゴーヤの効果・効用3 高血圧の抑制、予防

塩分(ナトリウム)の摂り過ぎは高血圧の原因になります。

ゴーヤに豊富に含まれるカリウムには、
これら高血圧の原因とされる塩分を人体から排出する効果があり、
高血圧の抑制、予防に効果が期待されます。

ゴーヤの効果・効用4 美肌、アンチエイジング、ダイエット

ビタミンC、食物繊維の栄養成分から、デトックス効果を始め、
むくみ解消、便秘の解消や腸内環境を整える効果が期待されます。

そのため、女性に嬉しい美肌を保つ作用やアンチエイジング、
ダイエットにとても有効な食べ物だと言えるのではないでしょうか。

ゴーヤを使った美味しいレシピ・作り方 ゴーヤチャンプルー

ゴーヤには、たくさんの効果や効用があるのが分かったところで
ゴーヤを使った有名なレシピ「ゴーヤチャンプルー」について、その作り方をご紹介いたします。

⇒ ゴーヤチャンプルーの美味しい作り方・レシピはこちら!

今日の夕飯は、ゴーヤチャンプルーを作ってみてはいかがでしょうか。

ゴーヤ(ツルレイシ)の知られざる栄養、効果、効用について まとめ

ゴーヤ(ツルレイシ)の知られざる栄養、効果、効用についてご紹介してきました。

いざゴーヤについて調べてみると、その栄養価の高さ、効果効用に多さに驚きです。

あの苦みにもちゃんと理由があり、人間の身体に必要な栄養素も含んでいるため、
定期的に摂取することで、不足しがちな栄養成分が補えそうです。

ゴーヤを使った料理をする時のポイントは、
あの苦みが苦手だという方、しっかり苦み処理をしてから食すと良いかもしれません。

やはりゴーヤのあの独特の苦みが苦手だという方は多くいます。
しっかり苦み処理をしても栄養は逃げませんので、無理せず食べることもポイントの1つです。

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